仕事も人間関係もうまくいく放っておく力（２）
１ 人生が好転する「放っておく力」
「放っておく」という言葉は、不正を見て見ぬふりをしたり、やりっぱなしにしてフォローを怠けたりして無責任のように感じ、あまりいいイメージがないかもしれません。
しかし、世の中には、「放っておいたほうがいい」ことがたくさんあります。とりわけ現代は、すべてにきめ細かく対応するのは難しい時代です。そこで、必要になってくるのが「放っておく力」です。
２ そっとしておく
例えば悩みに沈んでいる人がいるとき、どう対応するか。一つは、何かしら言葉をかけて元気づけること（おせっかい）。もう一つは、何も言わず、何もせず、そっとしておいてあげること（気遣い）です。悩んでいるときはある程度、「一人で悩む時間」が必要です。「ああすればいい、こうすればいい」といわれたり、「元気を出せよ」と励まされたりしても気持ちは全く乗らないでしょう。
３ 「他人を変える」のは至難の業
事の大小を問わず、世の中全般、自分の思いどおりになることなどほぼないのです。つまり、「自分の思うようになるのは自分だけ」なのです。自分がどう変わればうまくいくかに思考を集中されればいいのです。コントロール不能な他人のことは、もう放っておく。こちらの態度が変われば、相手の態度も軟化するものです。
参）「仕事も人間関係もうまくいく放っておく力」 三笠書房 桝野俊明著
