「読むだけですっきりわかる日本史」
☆江戸時代をマスターする呪文
いえやす いえみつ つな あらい
よしむね たぬま てんめい ききん
さだのぶ てんぽう おお みずの
ぺりー なおすけ よしのぶ ほうかん
語呂を整えてあるので覚えやすいはずだ。声に出して読んでほしい。入浴時のお風呂の中でも、通勤時の車内でも(それは周りの人に迷惑だからやっぱり取り消し。)。ラップ調にあうようにできていることに気がつくだろう。さてこの呪文の意味を解説していこう。
・いえやす 江戸幕府を開始した初代将軍徳川家康のこと。
・いえみつ これは三代将軍家光。彼は参勤交代、慶安の御触書、鎖国の完成などこの先幕府が続いていく基礎となる政策を次々に実施している。
・つな これは五代将軍徳川綱吉のことだ。彼は生類憐れみの令を実施した。
・あらい これは新井白石。この頃から幕府では将軍親政に代わって、老中(ときには元老)による政治が行われるようになる。
・よしむね 徳川吉宗のこと。七代将軍に跡取りがいなかったので、彼は御三家の紀伊から将軍に就任する。享保の改革という一連の改革をなし、米将軍とも呼ばれる。
・たぬま 田沼意次のこと。株仲間を奨励し、商業重視の政策を取った。
・てんめい ききん これは天明の大飢饉のことだ。
・さだのぶ 老中松平定信。幕府を立て直すために寛政の改革を実施した。
・てんぽう 天保の大飢饉。
・おお 大塩平八郎の乱。
・みずの 老中水野忠邦。天保の改革を実施した。
・ペリー アメリカ総督ペリー。4隻の黒船で浦賀にやってきて幕府に開国を要請する。
・なおすけ 大老の井伊直弼。
・よしのぶ ほうかん 最後の将軍15代徳川慶喜の手で大政奉還が実施される。
(参)「読むだけですっきりわかる日本史」 後藤武士著 宝島社
(Kazu)